2023年度　新入社員意識調査について

東京商工会議所は、社会人生活や仕事に対する意識などを把握するため、「２０２３年度

新入社員意識調査集計結果」を先日公表いたしました。詳細は下記のURLに添付いたします

が、内容を拝見しますと概ね時代背景に沿っているというのが個人的な感想です。

１つ気になる点を上げますと、「仕事をする上で特に大事にしたいこと」を新入社員に尋ねた

ところ、「主体性」や「実行力」を挙げる割合は多いですが、「規律性」を挙げた割合は６．４％

となっております。企業向けに同じ内容で実施した結果、「規律性」を挙げた割合は３３．７％と

なっており、ここが新入社員と企業とで大きなギャップになっていると思われます。

企業は、きちんと決められた規律の中で働きやすい職場にし、売上を上げていくことが今の時代

大いに求められていると思われます。我々が労務管理に携わる時に作成する「就業規則」もこの

規律の一部です。確かに「主体性」や「実行力」も企業にとっては大事な部分ですが、全員が均等

にこの力を持っていることは現実的に難しいのではないでしょうか。色々なタイプの人が同じ企業

の中でそれぞれ個性を生かして気持ち良く働いてもらうためには、組織をまとめる「規律性」は労

務管理の観点から見ても必ず必要だと感じております。

企業がこうしたギャップを埋めるためには、具体的な取組みの１つとして、新入社員研修等において

「規律性」に関する内容を取扱い、新入社員に「規律性」の重要性に関する理解を促進することが必

要だと考えられます。

 

最後におまけですが、「理想の上司のイメージに近い有名人」について１位に選出されたのは、芸能・

文化人では「水ト麻美アナウンサー」、スポーツ界では「大谷翔平選手」でした。上手く文章では

伝えられませんが、今の時代に求められている何か共通点みたいなものを個人的には感じました。。。

 

⇩「２０２３年度　新入社員意識調査　集計結果」　東京商工会議所より

https://www.tokyo-cci.or.jp/file.jsp?id=1034060